公園や駅などでよく見かける愛らしい鳩。しかし、ひとたび巣を作られてしまうと、長く居ついて人間に様々な悪影響をもたらす存在にもなりかねません。鳩による被害を防ぐためにも鳩の習性について学び、巣を作られないよう対策を取りましょう。
鳩に巣を作られた場合の被害
鳩に巣を作られた場合の被害として、まずは糞害が挙げられます。糞は屋根やベランダを汚すだけでなく悪臭も放ちます。雨の日や夏場は、臭いが特に強くなります。
糞の中には感染症の原因となる細菌が含まれており、糞を放置することによって病気になってしまう可能性もあります。
また、鳩の糞に含まれる成分が金属類の腐敗を促進してしまうこともあり、人だけでなく建物にも影響が及びます。
それ以外に、鳩が保持しているダニやノミといった寄生虫による吸血やアレルギー症状、鳩の鳴き声や羽音による騒音被害もあります。特に、鳩が縄張りを主張する際や繁殖期に発する鳴き声は昼夜問わず続くと、ストレスになってしまいます。
鳩は一度巣を作ると何度も周辺に巣を作り、繁殖します。被害は拡大・長期化していくことも珍しくありません。
鳩の巣作りについて
鳩はどこに巣を作る?
鳩は雨風のあたらない高所に巣を作る傾向にあります。具体的には建物の壁と壁の隙間、高速道路の高架下、天井裏、室外機の裏や雨どいなどです。入り組んだ建造物であればあるほど巣が作られやすいといえます。
特に外敵がおらず、エサと水のあるところは鳩が繁殖するのに最適な場所です。例えば神社や公園、駅舎などは水も十分にあることが多く、鳩にエサを与える人がいるケースもあり、巣を作られやすい環境にあります。
鳩が巣作りをする時期
鳩は3月下旬~5月上旬に巣を作ります。縄張り意識と帰巣本能が非常に強いため、一度巣を作るとたとえ巣を撤去しても同じ場所に巣を作り直そうとします。巣作りから巣立ちまで約2か月ありますが、巣立ちをしてもまた同じ場所で巣作りを始めます。
鳩が巣作りする前の行動
鳩はいきなり巣を作るわけではありません。最初のうちは安全そうな場所を見つけ、休憩場所として使い始めます。しばらくして慣れてくるとエサや仲間を待つ待機場所として使うようになり、最終的にはねぐらとして利用するようになります。
鳩は「休憩」や「待機」の段階で巣を作っても良い安全な場所かどうか判断しています。鳩が長くとどまっていたり、人が近寄っても逃げなくなったりしたら巣を作る前兆の可能性があります。
鳩の巣対策をするには
鳩の巣対策をするタイミング
鳩の巣対策をするタイミングは大きく分けて2度あります。巣を作られる前と産卵される前です。
鳩による被害を最小限に抑えたい場合は、巣を作られる前に対策を行うべきです。鳩は鳥獣保護法で守られているため、卵やヒナがいる巣を個人で撤去したり、卵やヒナを捕殺すると法律に抵触してしまうからです。巣を作られる前であれば、鳩に危害を加えることなく個人で対策をすることが可能です。
鳩に巣を作られる前の対策
鳩に巣を作られないためには、巣作りの前兆を見逃さないことが大事です。例えば鳩が敷地内に長時間とどまっていたりしたら、巣作りが行われる前兆の可能性があります。鳩を驚かすなどして追い払いましょう。
次に鳩が巣作りをしそうな場所を確認し、環境を変えます。鳩は隙間があって雨風が防げる場所に巣を作ります。そのため、隙間ができないように防鳥ネットをはることが効果的。ただし、金網などのネットを使用すると火災などの緊急時に避難が難しくなってしまうデメリットもあることを十分に考慮して下さい。
また、巣作りの材料になりそうな木の枝や段ボールなどを撤去しておくことも効果的です。ベランダには不要なものをできるだけ置かないようにしましょう。何も置いていないベランダでも、木の枝を運んできてエアコンの室外機などに巣を作られてしまうことがあります。頻繁にベランダに出るなどして、鳩に人の気配を感じさせることも重要です。
鳩の糞がついた場所は鳩にとって居心地の良い場所になるので、こまめに清掃することも欠かせません。
ただ、糞や羽根に触れると病原菌に感染する可能性もあるため、必ず手袋やマスクを着用し、素手で処理を行わないように注意しましょう。
鳩に巣を作られた後の対策
鳩に巣を作られてしまったら、専門業者や地元の自治体に連絡するようにしましょう。
専門業者と共に卵やヒナが巣にいないか確認し、いなければ産卵される前に速やかに撤去してください。
卵やヒナが巣にいなくても、巣を撤去する際には手袋やマスクを着用するなど衛生面の注意が必要です。病原菌に感染する可能性があるため、絶対に素手で作業を行わないように気をつけましょう。
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